コロナと妊婦と赤子ちゃん・2020

家族のために生きる気力を高めたい

"夫の産休制度"は、機能するのか?

昨日見かけたニュース。

 

妻の出産直後 夫の産休創設へ - Yahoo!ニュース

 

これが実現し、機能すると、妻としては大いに助かる。

ただ、この春のゴールデンウィーク直前に出産をした私は、この模擬体験をしている。

さらには緊急事態宣言の最中だ。

機能するのか、という点は、この自分の経験にある。

 

 

妻の出産直後、というのは特に身体的負担感が強い時期。むしろそれしかないくらい。

出産は命がけだ。

 

私の出産は緊急事態宣言の発令により、夫であれ立会出産は不可、産後のお見舞いや面会も不可、というものだった。

当初は夫の立会出産を希望していたし、産後は当たり前のように家族親戚が来るものだと思っていたので、1人(正確には子と病院のスタッフさん)で耐える陣痛と出産には不安しかなかったが、退院後はすぐにゴールデンウィークで、夫が家にいてくれると思うと心強く、入院中に、早く子と共に家に帰りたいなんて思っていたものだった。

しかし、感染予防で他者との接触を控える中、産後に1ヶ月ほど実家へ里帰りしようと考えていたものも取りやめ、逆に来てもらうようなこともしなかったため、ほぼ夫婦のみで過ごす新生活はなかなか辛かった。

 

私のお産は、幸いにも夜間に陣痛が始まり、間隔が狭まるまでは夫と自宅で過ごすことができた。

しかし夫の立場からは、自宅で痛がる妻を病院に見送ったと思ったら、次に帰る時には子が一緒で、妻の体はボロボロなのである。

そして、第一子なので、右も左もわからない状態で育児が始まり、戸惑いしかなかっただろう。

 

主人は、すごくよく子のお世話をしてくれたし、私の体も気遣ってくれて助かった。

しかし、入院中の大きすぎる変化(子の存在は間違いなく第一位で、私の身体的には特に会陰の裂傷が痛すぎた)を一切見ていないことは、私からしたらかなり痛手だった。

産前に子を迎える準備は整えるが、実際に生活するとなると不備不足もある。

私は、痛すぎる体で、夫に子どものお世話の仕方や特徴を伝え、生活環境を整える。

必要な買い物は夫が行ってくれて助かったが、行動の優先順位が、自分の時間、子どものお世話、家事少しという暮らしぶりにはかなり不快感があった。

子に対して、母しかできない授乳という時間があることは仕方がないが、授乳後にはゲップをさせ、寝かしつける、おむつを変える、など授乳以外にもお世話はある。

私は、子が寝ている間に体を休め、自分の身なりや家事をし、自分の時間はほぼなくなった。

産前から、夫婦で産後への意識の違いは感じていたが、それがまさに浮き彫りになったと思った。

 

しかしそれは、お腹の中で子と何ヶ月も共に過ごす必要があって必要に応じて生活も変わっていく妻に対して、夫は、子が生まれるまで、その存在を感じる機会が少ない分、仕方ないことなのかと思う。

 

では夫の産休制度を有効に使うには?

我が家の場合で考え、まず言えることは、最低限、立会出産を経験するか産後のお見舞いに来てもらうことが可能であればどんなによかったかと思う。

今コロナが流行しているようなことは、今後は起こらないことを願い、夫も、出産から子の誕生に関わることは必須だと思う。

そして、少しでも産前から子どもを感じてもらい、産後の生活がイメージできるとよかったと思う。

私は胎動をすごくよく感じていたので、主人にもわかりやすかったようだし、可能な時は妊婦検診にも来てもらっていた。

しかしそこで感じる父性?はそのとき限りになってしまっていたようで、残念だった。

地域や産院によるのかもしれないが、母親学級ではなく両親学級が増えるといいと思ったし、できれば同じように妊娠出産をしている家族と関われたらよかったと感じ、核家族化している生活を残念に思った。

 

それから、産前は私がほぼ家事をしていたのだが、その内容を見える化しておけばよかった。

我が家は、主人も一通りの家事ができるため(この補足をしている時点で違和感しかないが)、元から家事はできる人がやることで成立していた。

しかし、主人の方が仕事が忙しく、ましてや出産が近づくと私が家にいる時間が増え、気がつけば家事はほぼ私がやる構図になってしまっていたため、夫は、やり方がわからない、と言って家事をしなくなった。

家事にやり方も何もないが、我が家の生活にあったやり方という意味で見ると、これを見える化は少し大変かもしれない。

 

いずれにしても、夫婦の関わり、コミュニケーションが大切だと思うし、それ次第な気がするので、産前産後の問題は除いて夫の産休だけに焦点が当たるのだとしたら、義務化ではなく任意推奨くらいになって存在すると、きっと産後にパパが大活躍してくれる家庭は多いだろうと思う。

 

 

 

今回は、私がこのブログに一番書き残したかったテーマに触れることになりました。

荒削りな内容だけど、改めて出産を振り返るきっかけになりました。